糖尿病と聞くと、あまり良いイメージが無いと思います。
それもそのはず、糖尿病になってしまうと、血流が悪くなり自律神経に障害が起こります。
その他、症状が進むに連れて、様々な合併症を引き起こし、命の危険にさらされてしまう可能性もあるのです。
このように、放置すると大変危険な糖尿病ですが、そもそも糖尿病について良く分からないという人も少なからずいます。
そこで、当記事では、糖尿病とは?その自覚症状について解説します。
糖尿病なのか?が分からない、自覚症状について教えてほしいという人は、是非参考にして下さい。
糖尿病とは?
この糖尿病ですが、慢性的に血液中の血糖値(ブドウ糖)が高くなる病気の事です。
私たちの体では、血糖値を一定に保つためインスリンと呼ばれているホルモンが分泌されます。
ただ、糖尿病になってしまうと、このインスリンの働きが弱くなり、その結果血糖値が高くなってしまうのです。
そして、糖尿病になってしまうと、常に血糖値をコントロールするための治療が必要になります。
また、糖尿病が重症化してしまうと、腎不全や心筋梗塞、脳梗塞など、生命に関わる病気になる可能性があります。
そのため、私たちは糖尿病にならないために、日頃から食生活や運動など、生活習慣に気を付ける必要があります。
ちなみに、この糖尿病ですが、厚生労働省による調査では、2017年10月の時点で患者数328万人を超えているとの事です。
さらに、糖尿病の予備群は何と1,000万人以上とも言われています。
糖尿病の症状について
ここからは、糖尿病の自覚症状について解説します。
なお、主な症状には下記のものがあります。
- 喉が渇く
- 尿が多くなる
- 倦怠感がある
- 手足がしびれる
- 体重の減少
喉が渇く
体内の血糖値が高くなると、その粘度が高くなります。
その結果、血液がドロドロになってしまいます。
すると、この状態を察知した脳から『喉が渇いている』という信号が送られ、水分が欲しくなるのです。
つまり、喉が渇く=水分を取る事により血液を薄め、血糖値を下げようとするのです。
そのため、普段よりも喉の渇きが多いと感じた場合には注意が必要です。
尿が多くなる
通常、ブドウ糖は体に必要な栄養素になるため、尿と一緒に輩出される事はありません。
ただ、血液中のブドウ糖が多くなると、腎臓では水分と一緒に尿としてブドウ糖を排出します。
つまり、糖尿病では必然的に尿の回数や量が多くなってしまいます。
そのため、いつもより尿の回数やその量が多いなと感じたら注意が必要です。
倦怠感がある
糖尿病になると、血中の糖濃度が上昇するため、高血糖になります。
そして、高血糖になるとインスリンの分泌が不足するため、血中のブドウ糖をうまく吸収する事が出来なくなります。
その結果、体内のエネルギーが不足してしまい、疲れやだるさが出てしまうのです。
そのため、いつもより体の倦怠感が強いと感じた場合には注意が必要です。
手足がしびれる
糖尿病になると、足裏や足指にしびれの症状が出てきます。
その後、このしびれが足だけではなく手にも出てきます。
これらの症状が出た場合、早めに病院で受診して糖尿病の進行を抑える必要があります。
ただ、これらの症状を放置してしまうと、手足のしびれではなく感覚そのものが鈍くなります。
その結果、手足に怪我をしてしまっても、それに気付かず症状が悪化してしまう可能性があります。
そのため、手足にしびれが出ている場合には注意が必要です。
体重の減少
糖尿病になると、インスリンが不足または上手く機能しなくなってしまいます。
すると、食事からとったブドウ糖を上手くエネルギーとして取り込む事が出来ません。
そして、体内の脂肪や筋肉を分解する事によってエネルギーを確保する事になります。
その結果、脂肪や筋肉量が減るため、体重が減少してしまうのです。
中には、1ヶ月で5㎏以上、多い人では10㎏程度減少してしまいます。
このように、短期間で急激に体重が減少すると、合併症を引き起こす可能性が高くなってしまうのです。
そのため、短期間で急激に体重下減少している人は、早めに病院を受診する必要があります。
まとめ
糖尿病とは、血液中の血糖値が高くなる病気です。
そして、糖尿病が進行すると、腎不全や心筋梗塞など重大な合併症を引き起こす可能性があります。
そのため、糖尿病の症状が出ている場合には、早めの対処が必要になります。